介護生活No13「母との会話」

母の認知症(中核症状)は進み、単語レベルの言葉を発する事はできますが・・・。
2年半の間に記録してきた母との言葉と写真を使って母との会話・・・。

 

特別養護老人ホームに入所している母の元へ通いの介護をしだして、一年が過ぎました。

措置入院の期間を合わせて、2年半の月日を母との面会に費やしています。

 

私は、この間続けていることがあります。

それは、母との面会中の会話を記録しておく事と、母の様子を写真に撮っておく事です。

この2年半の間に、母の認知症(中核症状)は進みました。

そして言葉も単語レベルの言葉を発することはできますが、操れる単語はわずかです。

このような状態になって会話が成立するのかと思われる方もおられるでしょうが、私は母との会話を楽しんでいます。

ではどうやって会話をしているのかと言うと、実はこの2年半の間に記録して来た母の言葉と写真を基にしているのです。

母の言葉を記録し続け、それを繰り返し読むことで、母の関心がどこにあるのかを探り、出来る限るそれにあわせた話をしているのです。

このずっと続いた関心から外れた話題にふると、宇宙語と話をしているようになりますが、関心を持ち続けた事に焦点を合わせてあげるとしっかりと反応してくれるのです。

それとずっと取り続けてきた写真を見比べることで、その時の母の表情が得心しているものがどうかがわかるようになってきます。

このような事を続けてきて、今日も言葉も不自由になってきた母と、楽しく話をしているのです。

「ぽーれぽーれ」通巻341号2008年12月25日発刊より抜粋

 

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