介護生活No15「実母の介護、義母の介護」

多くの皆様に支えられての介護中、介護を終えられた方の思いです。
「10年目を迎えた母の介護」

発病してもう10年目を迎えた。

母は認知症と診断される1年近く前から体温調節が崩れ、一日の中で何度も寒い、熱いを繰り返し、そのたび、着替える日々。

その年の瀬には、黒豆を煮ながらわからなくなり

「できない!」

と放り出した。

そして2月、ついに病院で診ていただきアルツハイマーと診断された。

母は当時70歳、まだまだ知性も情緒も経験も豊富でとっても頼りにしていたのに・・・。

 

それから少しずつ人格が記憶と共に崩れていき、受け止めきれない私は日々に追われながら、病気の母を追い込んでいき、悪者に落ちていく様で、暗闇のトンネルの中でもがき苦しい長い日々だった。

時々、顔を出してくださるケアマネの方、病院の先生、看護師さん方が「一人で頑張らないで」と支えてくだり、そして、施設(短期間のお泊り)で受け入れてくださり、母との距離を置いて、私も母との共生の道を探っていくことができた。

 

母も悪くなりながらも、日々はそれなりの上々で健やかに「余りの人生」を生かさせていただいている。

私たち家族も本当にたくさんお方々のおかげ様で心にゆとりをいただいている。本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいである。

母にとって私たちにとっていい時間がすこしでも長く続きますように・・・と思う。

ケアマネさんへのお礼の手紙

朝夕は大変涼しくなってまいりました。皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。

皆様のお力添えをいただきながらの看病で無事終えることが出来、一方ならぬご援助もいただき、本当にお礼と頭がさがります。

おかげ様で一年の法要も済ませました。

今思うと長い時間になるかなーって思い時期もありました。

正直言って私の体が悲鳴を上げそうだったからです。

でも今は、私の体の方は安定しています。

今はお母さんに患者しています。

(後略)

義理のおかあさ様の介護をされ、亡くされて1年を経った方からのお手紙の一部です。

「ぽーれぽーれ」通巻344号2009年3月25日発刊より抜粋
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