介護生活No25「介護と仕事の両立7」

大好きな仕事を大好きな父のために続けます。

私の父は「女の子は手に職がないと、将来自立できない」が口癖で、そんな父の言葉もあって、私は看護師資格を取得しました。

看護師の仕事は正直辛い事も多いですが、そんな時にも父は

「病気になった人の方がもっとつらいんだぞ」

と、私を叱責しいつも厳しい口調ながら応援してくれていました。

そんな父も、80歳を迎える直前に脳梗塞を発症、左半身に麻痺が残り介護が必要な生活になりました。

母も要支援1でしたので、近くに住む私たち家族で両親を介護したいと考えましたが、私の病院勤務を継続するかどうかが一番悩みました。

退院後の生活については母のケアマネである地域包括センターの方に相談できたことで、入院中の要介護認定申請、退院後の介護保険サービス活用方法など、いろいろシミュレーションすることができました。

退院後、もともと社交的な父の生活もあり、自宅にヘルパーさんやファミリーサービスクラブの方がきてくださることについて心待ちにしているようですし、デイサービスでの友人も何人かで来たようで安心しています。

介護保険サービス以外の有料のサービスについて、母が最初使わなくてもいいのではないかと拒否していたのですが、私が仕事を辞めたりパート勤務になることは、逆に父が望まないだろうと思い活用しております。

また、勤務先の理解もあり、私が外来へ異動でき、日勤のみになり、平日の夜何かあればすぐにかける毛る事もできます。

一時は仕事を辞めようかとも悩みましたが、介護サービスやファミリーサービスを活用して、父にもこれまでどおり自立した生活をしてもらい、また働く看護師である娘を見てもらえていることが、私の大きな自慢です。

「ぽーれぽーれ」通巻361号2010年8月25日発刊より抜粋
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